アパルトヘイトについて

アパルトヘイトとは、人種によって同じ権利が与えられていない制度や社会を指します。白人以外の権利が制限されていた1948年〜1994年の南アフリカや、パレスチナ人に同等の権利が与えられていないイスラエルを指して使われます。人種隔離政策とも呼ばれ、私たちが当たり前のように享受している基本的な人権さえ、パレスチナ人には保証されていません。

パレスチナ人には自分たちの故郷に帰る権利、自分の国の中を自由に移動する権利、先祖代々の土地を所有し守っていく権利などがないばかりでなく、出身エリアが違う場合は好きな人と結婚し家族に自由に会う権利や、通勤・通学・通院が制限されるケースも多々あります。

【ユダヤ系イスラエル市民】

【イスラエル国籍を持つパレスチナ人（アラブ系イスラエル市民）】

同じ国籍を持つものの、人種によって差別を行うための制度が多く存在する。例としてイスラエルの約半数の自治体には、居住民を審査する「受け入れ委員会」が設置され、アラブ系イスラエル市民がその自治体に住むことを拒否している

【東エルサレムパレスチナ人】

イスラエル国籍を持たないが、イスラエル内の移動が許される特殊な証明書を与えられる。エルサレムの外に住むと失効する可能性がある。

【ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人】
国際法的にはパレスチナの自治領と規定される西岸地区だが、大部分がイスラエルによる軍事占領下に置かれている (Area C)。イスラエル政府とユダヤ系入植者により、多くの検問が敷かれ、ユダヤ人専用の道路が敷かれるなど、アパルトヘイト政策が最もわかりやすく存在する。パレスチナ人にのみ、イスラエル国内法ではなく、軍法が適用される。

【ガザ地区のパレスチナ人】
2007年からガザから出ることが許されていない。

【パレスチナIDを持たないパレスチナ難民】
ディアスポラに住むパレスチナ人。「イスラエル」の建国に伴うナクバで難民となった人々の多くは、避難先からの帰還を求めている（帰還権）が認められていない。

イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ：イスラエルによるパレスチナ人へのアパルトヘイト　残虐な支配体制と人道に対>する罪 : アムネスティ日本 AMNESTY

イスラエル当局は、パレスチナ人に対するアパルトヘイトの罪で責任を問われなければならない。

イスラエル政府の人権侵害政策、アパルトヘイトと迫害の罪に該当

（エルサレム）イスラエル政府は、アパルトヘイトと迫害に該当する人道に対する罪を犯していると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表した報告書で述べた。この認定は、ユダヤ系イスラエル人によるパレスチナ人支配の維持というイスラエル政府の包括的政策及び東エルサレムを含む被占領地に住むパレスチナ人への重大な人権侵害行為に基づいて行われた。