パレスチナの禁じられた植物
パレスチナ人は何世代にもわたって、野生の野アザミ(アックーブ)、薬用タイム(ザアタル)、野セージ(メラミーエ)から、オリーブ、オレンジ、スイカといった栽培作物まで、先祖の土地でその恵みを採集し収穫してきました。パレスチナ人の生活のあらゆる側面がそうであるように、彼らの食糧自治権も占領下にあります。農地の没収や樹齢数百年の果樹を根こそぎ伐採するだけでなく、占領当局はパレスチナ人の食用・薬用・文化的伝統を形作る植物の採取や栽培を禁じる抑圧的な法律を適用しています。それにもかかわらず、パレスチナ人は抵抗する道を探し続けてきました。
このタトリーズ[1](パレスチナ刺繍)の各モチーフは、「パレスチナの禁じられた植物」を記録し、つながりと不屈の精神の物語を伝え、人々を育む大地と人間との不変の絆を思い起こさせるものです。
パレスチナの女性たちは、長い間刺繍を通して自分たちの物語と周囲の環境を記録し、一針一針に歴史とアイデンティティを縫い込んできました。パレスチナ人が自らの土地で自由な採集を禁じられている植物のモチーフを創作することで、私もこの伝統を継承しています——糸を抵抗の手段として用いることで。このプロジェクトは、アパルトヘイトを記録し、私たちの物語を取り戻し、自らのルーツとアイデンティティへの絆を強める私なりのやり方です。タトリーズ(刺繍)のそれぞれのモチーフは、忍耐と帰属意識、そして私たちの遺産を守り続けるための証です。
これらのモチーフは教育的・文化的表現のために制作されたものであり、非営利目的での使用に限定します。いかなる商業利用、複製、販売も禁止します。パレスチナの大義を営利目的で使用するべきではありません。これらのモチーフを共有または使用する場合は、適切なクレジット表記をつけてください。
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Shereen Quttaineh / シェリーン・クッタイネ
[1]「タトリーズ」はアラビア語で刺繍、特にパレスチナ人コミュニティや世界に散らばったパレスチナ人ディアスポラがする、伝統的な形態のパレスチナ刺繍を意味します。
オリーブの木は先祖が植え、代々育ててきたパレスチナの中心にあるものです。しかし、占領によって数千本もの木が根こそぎ引き抜かれ、農民たちは生業を奪われています。このタトリーズ(刺繍)のモチーフはオリーブの存在感を示し、針と糸を使った小さな抵抗行為となります。
スイカはパレスチナ人のアイデンティティ、不屈の力、土地へのつながりを表す力強いシンボルです。昔は伝統的な栽培方法で広く栽培されていましたが、占領と土地の収奪により栽培が阻まれています。1967年にパレスチナの旗が禁止されて以来、スイカの色は抵抗を象徴するものとして、静かでありながら力強い不屈の精神と文化的な誇りを表すべく、アートや刺繍に使われるようになりました。
ザアタル(野生タイム)は、ただのハーブではありません。これは家庭の味、朝ごはんの習慣、風が運んでくる香り、すべてです。それにも関わらず、イスラエルの占領はザアタルを摘むことを犯罪としました。このモチーフをパレスチナの伝統である忍耐の精神に捧げます。
ジャッファ・オレンジはかつて世界中に輸出され、何世代にもわたってパレスチナ人農家の仕事と生活を象徴する誇りあるシンボルでした。現在多くの果樹園は占領により収奪、破壊され、パレスチナ人は自分たちの土地に入ったり収穫したりすることが制限されています。それでもなお、このオレンジはかつての記憶と現在の忍耐を象徴するものとなっています。このタトリーズ(刺繍)のモチーフは、果樹園の木々へのオマージュです。これを刺繍し、共有し、残してください。
アックーブは、パレスチナ人が昔から野原で摘んできた野生のアザミですが、今では採集が制限されています。一部の地域では、アックーブを摘んでいるところが見つかると罰金か法的制裁が待っています。このようなリスクにも関わらず、パレスチナ人は不屈と抵抗を表す行為として、アックーブを摘み続けています。この植物は、そこら中の丘や谷に頑固に生えてくることから、深く根差した土地とのつながりのシンボルとなっています。
歴史と温かさで淹れられた1杯のセージ・ティーは、ほっとできるパレスチナの味。先祖代々受け継がれた我が家の味、癒しの味、そして伝統の味です。かつては野原で自由に摘むことができたこのお馴染みのハーブでさえ、イスラエルの占領によって土地に制約が課され、パレスチナ人にとっては採集が困難な野草になってしまいました。いくら阻害されようとも、私たちはこのモチーフを刺繍することで、自分のルーツを決して忘れません。
ゼニアオイはずっと、野原で摘まれシンプルに調理されて、パレスチナ人の食卓を豊かなものにしてきました。包囲下や食糧不足の時、特にガザでは、命を繋ぐ非常食として再注目されました。布地に静かに縫い込まれる生命力、飢餓の中で命をつなぐ一枚の葉っぱ―このタトリーズ(刺繍)のモチーフは、ゼニアオイの役割を称えるものです。
ベイト・ラヒヤの砂地で栽培されるイチゴは、ガザの「赤い金」です。ガザ原産の植物ではありませんが、寒い冬を通して農家の手塩にかけて育てられたイチゴは、今では人々の心に根差しています。かつては境界線を越えて遠くの市場まで出荷されていたイチゴ。現在は虐殺の影の下、デリケートなイチゴ畑も根こそぎ破壊されています。このモチーフを通して、ガザのイチゴ栽培の物語を伝承します。